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動脈硬化を防く働きが EPA の10倍も強い 新しい 魚油 「 DPA 」 が アザラシ に見つかった

最近注目されている EPA  のさらに、10倍も強い 新しい 魚油 「 DPA 」 が アザラシ に見つかりました。 EPA と比べるとどういったメリット・デメリットがあるのでしょうか?

イヌイットの研究から明かになった 新しい 魚油 「 DPA 」

最近、DHA(ドコサヘキサエン酸) やEPA ( エイコサペンタエン酸)の働きをしのぐ新型の脂肪酸が発見され、注目を集めています。それは、 魚油 などに含まれる DPA ( ドコサペンタエン酸 )と呼ばれる 脂肪酸 です。
DPA は、 DHA や EPA と同じn-3系 の 不飽和脂肪酸 です。

DPA が注目されだしたのは、北極圏に暮らす先住民族であるイヌイットの食生活を調査したことがきっかけでした。イヌイットの人たちは、 アザラシ や オットセイ 、 サケ など、近海で捕れる動物や魚を主食にして、野菜や果物はほとんど食べません。彼らの脂肪摂取比は、総摂取カロリーの35〜40%にも上るといわれています。

これではふつう、血液中に コレステロール や中性脂肪 が増え、動脈硬化や血栓(血の塊) の形成が進んで生活習慣病になるはずです。油の摂りすぎであることは、火を見るより明らかです。

ところが、イヌイットの人たちの血液を調べても、脂質の数値が正常だったのです。しかも、 動脈硬化 や 血栓 もほとんど見当たらず、 心臓病 や脳卒中 による死亡も極めて少なく抑えられていたのです。
その理由として、 魚油 の EPA や DHA  のほかに、 アザラシ などに多量に含まれる DPA  の働きが影響している可能性が浮上したのです。そして、 DPA の研究が盛んに行われた結果、その儀れた健康効果が明らかになってきたのです。

EPA の10倍も強い新しい魚油「 DPA 」

EPA の10倍も強い新しい魚油「 DPA 」

EPA の働きを高める

では、具体的に DPA はどういいった働きをするのでしょうか。 DPA について研究しているカナダ・ゲルフ大学のホルプ博士は、次のような報告をしています。

  1. 血管の内皮細胞の遊走能を高める働きが、 EPA のおよそ10倍強い。
  2. 血管壁を柔軟にする働きが EPA の10~20倍強い。
  3. 血管壁に付着している余分な脂質を取り除き、動脈硬化の進行を防ぐ働きがEPAの10~20倍強い。
  4. 体内にある EPA の働きを強化する。

遊走能とは、血管の内皮細胞が血管壁にできた傷を修復し、悪玉の脂質が付着するのを防ぐ働きのこと。当然ながら、この働きが強ければ強いほど、動脈硬化を防ぐ働きが大きいといえるでしょう。

新しい 魚油 「 DPA 」 は、悪玉が減り善玉が増加

以上のような研究のほかにも、 DPA については多くの試験が行われています。例えば、カナダのロバート・G ・アックマン博士らは、動脈硬化が進んだ患者さんや、コレステロール値が高い患者さんに、 アザラシ油 ( DPA ) を投与して経過を調べたところ、患者さんのコレステロール値が平均20% 低下。しかも、減ったのは LDL  (悪玉) コレステロール で、 HDL (善玉)  コレステロール は大幅に増えていたそうです。

私たちが日常食べている サケ やイワシ 、サバ 、 サンマ 、 クロマグロ といった魚にも、 DPA は含まれています。しかし、その含有量はごくわずかで、全脂肪中の1〜3% に過ぎません。

DPA は、 アザラシ などの海獣類に多く含まれています。とはいえ、私たちが アザラシ を食べるのは現実的ではありません。最近は DPA を含有した サプリメント が数種類市販されているので、そういったものを利用するといいでしょう。

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