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モロヘイヤのヌメリ成分で胃腸の調子を整える

効能・効果

モロヘイヤは、古くからインドやエジプトでなど中東地域で食べられてきた野菜です。古代エジプトで重い病気にかかった王がモロヘイヤのスープを飲んで回復したことから『王家の野菜』とされ、王族以外には食することができないほど、栄養の宝庫として利用されてきました。日本では20年以上前から栽培されていて、スーパーでも販売されています。

ホウレンソウや小松菜などの青菜類は冬が旬のものが多く、夏は青菜が少ない季節です。これらはスーパーでは夏でも販売されていますが、本来は冬が旬なので冬と比べると夏はビタミンなどの栄養価が少ないのです。そんな中、モロヘイヤは原産地が熱帯地域ですから日本でいうと夏が旬となります。

モロヘイヤには、体の抵抗力を高めるβ-カロテンやビタミンC、疲労回復を促すビタミンB1やビタミンB2、ビタミンEなどのビタミン類のほか、カルシウム、マグネシウム、カリウムなどのミネラル、食物繊維が多く含まれています。栄養価が高いことで知られるホウレンソウと比較しても、多くのβ-カロテンやビタミンが含まれているのです。

モロヘイヤを茹でたり刻んだりすると出るネバネバしたヌメリ成分は多糖類です。そのうちのムチンという成分には胃粘膜を保護し消化を促す働きがあり、夏バテの予防や改善にも役立ちます。ヌルヌルした成分は腸の中でゲル化して、スポンジのように水分を吸収するので、食べた物が消化管の中を進んでいくスピードは、とてもゆっくりです。水分を吸収し胃や腸管を刺激することで、便秘の改善を促し、下痢のときには穏やかに作用して程良い硬さの便をつくります。ほかに、血圧を正常に保ったり、コレステロール値や血糖値の上昇を抑える働きがあるといわれています。

ヌルヌルした食べ物には、多糖類がたくさん含まれています。水溶性食物繊維の多くがこの多糖類で、ペクチンやマンナン、寒天などがそうです。モロヘイヤのようにヌメリのある野菜ではオクラやジュンサイなどがあります。

また、高温で乾燥した過酷な地域で育ったモロヘイヤには抗酸化成分のポリフェノールが豊富に含まれていて、強い抗酸化作用で活性酵素の働きを抑え、ガンの予防にも期待できます。

飲み方

サプリメントの種類にはモロヘイヤ100%の粉末タイプや粒タイプがあります。また青汁の原材料として配合されています。

こんな人にオススメ!

  • 便秘
  • 下痢
  • 血糖値が高い
  • コレステロール値が高い
  • 夏バテ
  • 胃の調子が悪い

メラトニンは不眠症や時差ぼけを改善する睡眠ホルモン

効能・効果

メラトニンは、脳の中心あたりにある松果体(しょうかたい)という内分泌器で生産され分泌されるホルモンです。松果体は動物が光を感じるところで、メラトニンの生産は、光の暗さによって刺激され、明るさによって抑制されます。目に入る光の量(太陽光)が減ると松果体がメラトニンを分泌し、身体がそれを察知するので、通常は夜になると眠くなります。メラトニンの分泌は、夜間から早朝の間に促進されて、昼間は抑制されています。外が明るい昼間にはほとんど分泌されないのです。

人間には1日約25時間の体内時計が備わっていて、眠る、目覚める、活動するを繰り返しているのですが、これらの概日リズムはメラトニンによってコントロールされています。

メラトニンはアミノ酸の一種であるトリプトファンを材料にして、ビタミンやマグネシウムなどとともに体内で合成されます。子供の頃は生産も分泌も多いのですが、思春期になるとメラトニンの生産量は減少し、分泌も15歳くらいから減ります。そして、齢を重ねるごとに分泌量は減っていき、70歳を過ぎると夜間になってもメラトニンの量は昼間と同じくらい少なくなります。

翌日どうしても早く起きなければいけないのに布団に入ってもなかなか寝付けず、翌日には日中ウトウトしてしまう、こんな経験がある人もいるでしょう。
寝つきが悪い、夜中に何度も目が覚める、熟睡できない、睡眠薬は飲みたくない、という人には、快適な眠りのサポートをしてくれるメラトニンのサプリメントがよいです。

海外旅行が好きでよく出掛ける、海外出張が多かったりで時差ぼけで悩んでいる人、生活が不規則になりがちな人にも、メラトニンは有効です。

ほかには、メラトニンに、抗酸化物質として働くビタミンEの倍くらいの効力をもつ抗酸化作用があること、活性酸素を除去して、免疫力を高め、発ガン物質を抑制する抗ガン作用があることがわかっています。
また、性腺抑制作用(多量に摂取すると月経を止めてしまうような働き)があります。妊娠したい人、妊娠している人、授乳中の人は摂取しないでください。
中学生以下の子供はメラトニンの生産分泌量が多いので、摂取しないほうがよいでしょう。

メラトニンは睡眠薬と違って依存性や習慣性は少ないといわれています。アメリカでの研究では、人工的にメラトニンを投与された人たちがほとんど眠りについたという結果があり、体内時計を調節して睡眠を促す作用が示されたそうです。日本ではサプリメントとして認可されていないようですが、アメリカではドラッグストアなどで販売されていて気軽に買えるのです。

飲み方

サプリメントの種類は、粒やカプセルタイプがあります。効果的に摂るには夜の睡眠の30分ほど前に摂取します。昼間に飲むなど摂取する時間を間違えると概日リズムが乱れることになります。

こんな人にオススメ!

  • 不眠症
  • 時差ぼけの改善
  • ガンの予防
  • 免疫力を高めたい

メラトニンは不老長寿としても有名です。

眼と肝臓に役立つメグスリノキ

効能・効果

目によい植物といえばブルーベリーなどベリー類が代表的ですが、それだけではありません。知っている人もいるかと思いますが、メグスリノキという樹木があります。メグスリノキは、日本特産のカエデ科の落葉樹で、東北地方の南部から四国や九州地方まで広い範囲に自生しています。5~6月に黄緑色の花が咲き、秋になると美しく紅葉します。『目薬木』というその名前のとおり目の病気に効く民間薬として知られていますが、江戸時代から利用されてきたといわれています。地域によってはチョウジャノキ(長者の木)などとも呼ばれるそうですが、煎じた液を飲むと、目のかすみがなくなり千里先までよく見えるようになったことから、「千里眼の木」という別名もあります。

メグスリノキは昔から、疲れ目や目のかすみに樹皮を煎じた汁を服用したり、目薬や洗眼剤として、ほかに、二日酔いの解消など肝臓への効果があるとして重宝されてきたようです。有効成分はロドデンドロールという成分で、含まれているのは主に樹皮の部分です。このロドデンドロールの働きで肝機能が高まり、機能を改善させます。解毒作用が活発になり、利尿作用もあるといわれています。

葉や茎、小枝にも成分は含まれていますが、効果に対する成分やメカニズムは、まだ十分には解明されていません。しかし、近年の科学的研究により、目の疾患への効果が期待できるデータが発表されています。よく起こりがちな目の症状、例えば目のただれ、ものもらい、アレルギー性結膜炎などには、メグスリノキに含まれるタンニンによる、細菌の増殖を抑える抗菌作用、炎症を抑える収斂(しゅうれん)作用が効果をもたらすものと報告されています。

目と肝臓には密接な関係があると東洋医学ではいわれていますが、このように、メグスリノキは目のほかに肝臓にも効果をもたらすことが注目されています。白内障、網膜症といった糖尿病の合併症の発症を抑える可能性も考えられています。

飲み方

お茶、健康飲料、煎じ用の小枝チップ、粒タイプなどの種類があります。妊娠中や授乳中の人は、摂取する前に医師への相談が必要です。
目には乾燥させた葉や小枝を煎じたものを、肝機能には樹皮を煎じたものを飲むとよいとされています。なお、煎じたものにはロドデンドロールによる苦味がありますので、苦手な人には粒のサプリメントがよいでしょう。

こんな人にオススメ!

  • 眼精疲労
  • 目がかすむ
  • 結膜炎
  • 白内障
  • 眼圧低下
  • 肝機能の強化

メシマコブで免疫力を高めガンを予防

効能・効果

メシマコブは、長崎県の男女群島の女島(めしま)でみられる、桑の古木に寄生するタバコウロコタケ科のキノコ。かたいコブ状になっていて、見た目はサルノコシカケや霊芝に似ていて傘の裏が黄色いのが特徴です。自然のごく限られた場所でしか生息しないし、天然のメシマコブはとくに成長が遅いといわれています。また人工栽培も難しいキノコです。メシマコブというのは日本名で、女島の野生の桑の木に寄生するキノコで、女島のコブタケ=メシマコブと呼ばれるようになりました。中国では古くから桑黄(そうおう)と呼ばれて薬として用いられていたし、韓国ではガンの予防や治療に使われ効果をあらわしたため医薬品として認められています。

メシマコブの有効成分は、細胞と細胞の間などにあるヘテロマンナンというタンパク複合体です。ヘテロマンナンが免疫力を増強させることで、ガンと闘う力を強化する働きのある細胞を活性化します。しかも抗ガン剤によって起こる副作用を軽減する効果が示されているのです。ほかに、β(ベータ)-グルカンなどが含まれます。キノコの健康パワーは多糖体にあるといわれていますが、キノコによって多糖の構造には違いがあります。メシマコブは、多糖の中でも注目されているβ-(1-3)D-グルカンや、β-(1-6)D-グルカンをたくさん含んでいます。

このメシマコブの強力な抗ガン作用は、1968年に国立ガンセンターにより発表されました。いくつかの菌類を用いて、マウスにガン細胞を移植した実験では、マウスにメシマコブの煎じ汁を投与したところガンの増殖阻止率が96.7パーセントまで達したといわれています。メシマコブの基礎研究では、本来人間がもっている免疫機能のうちの、ガン細胞を攻撃するNK細胞(ナチュラルキラーさいぼう)で約2倍、マクロファージなどの免疫細胞で約3~5倍の活性を高めることがわかっています。

経口摂取で有効であり、特に問題となる副作用がほとんどないメシマコブは、抗ガン作用のほか、糖尿病、アトピー、関節リウマチなどに代表される膠原病といった自己免疫疾患への効果も期待ができます。病気に負けない体をつくるため、日頃から免疫力を高め予防しておくのにおすすめです。

飲み方

サプリメントの種類には、粉末、顆粒、粒、お茶などさまざまなものがあります。朝起きてから、昼食と夕食の食間、夜寝る前などの空腹時に服用すると効果的です。医師の治療を受けている場合には、相談のうえ摂取してください。

こんな人にオススメ!

  • ガンの予防
  • 免疫力の強化
  • 生活習慣病の予防、改善
  • 自己免疫疾患

マカで体を元気にする

効能・効果

マカは、南米ペルーに自生するアブラナ科の多年生植物。標高4000メートルを超えるアンデス高地のとても過酷な自然環境の中で育ち、土壌の栄養をまんべんなく吸収します。イモ類に近い塊茎の野菜で、根は薬用ハーブとして使われます。およそ2000年前にはすでにアンデス高地で栽培されていて、塊茎部分には炭水化物やタンパク質、ミネラル、リノール酸などの脂肪酸が豊富に含まれていることから栄養価の高い食べ物として珍重されていました。

根菜であるマカは、土壌の水分を介して土壌に含まれる栄養素を吸収し成長のために溜め込みますが、つまり土壌の栄養素が豊かなほど、そこで育つ植物も栄養が高くなるのです。マカの栽培に適しているボンボン高原のある周辺地域は、銅や亜鉛などが採れミネラル分がとても豊かな、世界でも有数の鉱山地帯。栄養価が高い特に良質なマカが栽培されるこのボンボン高原の土壌には多くの栄養素やミネラルが蓄積されていますが、他の土地からは吸収することのできない栄養素も含まれていて、それらの栄養素をしっかり吸収しているマカは、まさに栄養の宝庫です。

収穫後は強烈な太陽の下で3ヶ月以上天日乾燥されるのですが、乾燥したマカの根は7年もの貯蔵に耐えることから、ペルーの先住民は保存食のほか、薬としても用いていました。強壮効果に優れ、基礎体力の維持や疲労回復効果のある伝統医療薬として使用されてきたのです。強壮のほか運動能力の増強、免疫力の増強のために用いたり、栄養源とされたりもします。マカにステロイドの様な物質が多量に含まれていることに注目し、ボディービルダーの間では、筋肉の増強剤として摂取されています。また、アメリカでは、乾燥させたマカの根の粉末のカプセルや錠剤、スポーツドリンクにも利用されています。

加齢によってホルモンが減少することが原因で起こる更年期障害や、ストレスから起こる若年性更年期障害に対して行われるホルモン補充療法のひとつとしても、マカの効果が期待できると考えられています。マカに含まれる豊富な栄養分は、体の疲労を回復してくれるだけでなく、ホルモンのバランスを整えるサポートをします。含有している必須アミノ酸やミネラルなどの有効成分が下垂体に働きかけ、体内で必要なホルモンを作る手助けをしてくれます。男性の性不能症の改善、男女ともの不妊症にも効果が期待されていますが、医薬品のような即効性があるわけではないので、継続して摂取します。

飲み方

サプリメントの種類には、粉末、顆粒、カプセル、粒タイプのほか、飲料もあります。

こんな人にオススメ!

  • 疲労回復
  • 滋養強壮
  • 更年期障害の予防・緩和
  • 性機能の改善



マカ

肝臓を守るハーブ、マリアアザミ

効能・効果

マリアアザミ(オオアザミ)は、キク科の二年草。原産地は南ヨーロッパなど地中海沿岸地域で、英名ではミルクシスルと呼ばれます。ヨーロッパでは2000年以上も前から、肝機能を保護したり強化したりなど肝臓疾患に対して優れた民間薬として、この種子が利用されてきました。また、ローマ帝国の時代には強壮剤としても使われていました。近年では肝機能改善のためのサプリメントとして利用されている、安全性の高いハーブです。肝障害に対し効力を発揮しますが、特に化学物質による肝臓障害の予防に効果があります。

マリアアザミの種子にはシリマリンと呼ばれる化合物のフラボノリグナン類が多く含まれていて、傷ついた肝細胞の修復を助けるとされています。シリマリンは、タンパク質の合成を促して肝細胞を再生します。また、細胞の中で抗酸化物質として働き、活性酸素を除去するグルタチオンを増加させる作用があります。肝細胞にバリアを張るように包み込んで保護します。これによって有害な活性酸素から守り、肝細胞が傷つくのを防ぐのです。このように弱った肝細胞を正常な状態に回復させる機能を持っています。

脂肪肝や肝炎になってしまった人は、脂肪で埋まってしまった悪い細胞部分に対し、脂肪の排出作用を高め細胞を新しくしていくことで、肝臓の機能を高める作用に期待できます。

マリアアザミの種子から抽出される有効成分シリマリンを精製したものは、ドイツでは中毒による肝臓障害の治療薬などとして承認されているのをはじめ、フランスやイタリアなどでも医薬品として承認される国が増えてきています。肝臓を病気から守ることと治癒させることの両方をあわせ持つハーブとして、高く期待されています。

飲み方

安全性が高いハーブであり、一般的には副作用は特に知られてはいません。しかし、まれに胃腸障害を起こすことがあります。肝臓や胆のうに疾患のある人は、医師と相談のうえ摂取しましょう。
サプリメントの種類にはカプセルや粒があります。摂取目安量は、シリマリンに換算して1日に200~400ミリグラム。継続しての摂取が効果的です。

こんな人にオススメ!

  • 飲酒量が多い
  • 肝機能を強化したい
  • 全身の倦怠感がある
  • 脂肪肝の予防、改善
  • アルコール性肝炎の予防、改善