MCT(中鎖脂肪酸)

脂肪を落とすために脂肪を積極的に摂る。矛盾しているようですが、効果があるのです。ただし、摂取する脂肪が適切なものであることを前提とします。

中鎖脂肪酸(MCT)はココナツオイルからとれる飽和脂肪酸です。飽和脂肪酸は健康に悪いので絶対に摂ってはいけない、という話を聞いたことがあるかもしれませんが、実をいうと飽和脂肪酸にはさまざまな種類があり、からだによいものもあるのです。

そのひとつがMCTです。体重を増やし、血中コレステロール値を上げる悪玉の飽和脂肪酸と違って、MCTは体内で素早く燃焼されるため、体重が増えたり、血中コレステロール値が上がることはありません。
またMCTは素早く燃焼され、エネルギーを高めてくれます。MCTが悪玉のLDLコレステロール値を上げることが明らかになっています。

コレステロールに関連した問題をもつ人にはおすすめしません。さまざまな研究から、MCTに発熱効果、つまりカロリーを素早く燃焼するようにからだを刺激する働きがあることがわかりました。こうした理由から、MCTのオイルやカプセルが、運動選手や減量中の人の間で人気になりはじめているのです。

運動する人はトレーニングを効果的に行えるように、また体力をつけるためにMCTを使用します。また、MCTにはたんばく質倹約効果、つまり筋肉の体積を変えずに脂肪のみを燃焼する働きがあると考えられています。

MCTと炭水化物を組み合わせることで相乗効果が生まれ、運動効率が高まります。南アメリカで行われた研究では、競技前と十分のインターバルの間にMCTと炭水化物が配合されたスポーツドリンクを飲んだ自転車選手は、炭水化物だけ、あるいはMCTだけのドリンクを飲んだ場合と比べて、成績が圧倒的によいことがわかりました。

具体的には、40kmを完走した結果、5分以上もタイムを縮めることに成功しました。炭水化物にMCTを加えると、筋肉が体内の炭水化物を消耗する(疲労の原因)のを防ぐことができると考えられています。MCTオイルは、加熱しないでください。料理に使う、パンに塗る、ドレッシングに加えるなどして使ってください。

初めてお使いになる場合は、MCTオイル小さじ1、またはMCTパウダー大さじ1程度から徐々に増やすようにしてください。

MCT