リジン

リジンは、8種類ある必須アミノ酸のひとつです。体内で生成できないため、肉や牛乳、チーズなどの食物から摂取しなくてはなりません。医師や薬剤師達は長年、顔面ヘルペスや単純ヘルペスⅠ型ウィルスによる症状の治療にリジンを用いてきました。このような病気は何年も症状がなかったり、ある日突然再発したりします。

ビタミンCの研究で有名なライナス・ポーリング博士は、狭心症(酸素の欠乏による胸の痛み)治療薬としてのリジンの可能性について研究を行いました。

博士は3人の患者に毎日、リジンサプリメントを最高6gまで投与しました。このうち2人はすでに冠動脈のバイパス形成手術を受けており、3人ともが胸の痛みを訴え、痛みを緩和するためにニトログリセリンの舌下錠を使用していました。
3人とも、リジンの投与を開始して2週間から4週間で症状が大幅に改善され、ニトログリセリン舌下錠も必要がなくなりました。

さらに、心臓の回復を早めるために行っている運動の量を増やすことができました。また、リジンには血圧を下げ、中性脂肪値を上げる作用もあります。このことは心臓病患者だけでなく心臓病の危険性がある人にも役立ちます。

狭心症の症状がある人は、症状をやわらげるためにリジンを使うことを、医師などの専門家に相談してみてください。
リジンは閉経期の女性にも、重要なサプリメントです。閉経期を迎えた女性は骨粗鬆症になりやすくなります。骨粗鬆症になると骨密度が低くなり、骨折やひびが入りやすくなります。

リジンは体内のカルシウムをより効果的に使い、骨を保護します。リジンは骨粗鬆症の治療薬ではありませんが、骨粗鬆症を予防するという意味で重要な働きをします。歳をとるにつれ、表皮を支える骨組みとなる基礎組織コラーゲンが減少し、皮膚にシワができたり、たるんだりします。このような変化は男女ともに起きますが、女性の場合、コラーゲンの生成にかかわっているエストロゲンが減少するため、男性よりも変化が大きく、肌の衰えが目立ちやすいのですが、リジンはこのコラーゲンの生成にも関与しています。
つまり、リジンサプリメントには肌を若々しく保つ働きがあるのです。