黒酢のたっぷりアミノ酸で健康パワーアップ

2020-12-27

効能・効果

鹿児島県など南九州で、伝統の製法でつくられてきた酢を『黒酢』といいます。黒酢といえば、メディアなどで多く取り上げられ、体に良いというイメージが強く健康食品としても人気があります。

本来の黒酢は、壺の中にお米と麹と水を入れて1年くらいねかせてつくられるものですが、近年では、米酢の熟成期間を長くした茶褐色の酢も含まれます。ちなみに中国産の黒酢にはコーリャンといわれるモロコシや大麦などが使われているそうです。

黒酢の発酵には麹菌、乳酸菌、酵母や酢酸菌などの微生物が複雑に関係しています。発酵の中で生み出されるアミノ酸、ペプチド、有機酸などが、黒酢の独特な深い味わいをつくり出しています。熟成を重ねていくうちに、液が徐々に黒く色づいていくのですが、その現象についてはまだ詳しく解明されていないようです。

人間の体の主要な部分、血液や臓器、筋肉などは、たんぱく質で構成されているのですが、このたんぱく質は、アミノ酸が結合してできています。健康な体にとって、アミノ酸はとても大切な存在です。アミノ酸の中には、体内ではつくられずに食べ物から摂取しなければならない必須アミノ酸もあります。

黒酢はこれらのアミノ酸を豊富に含んでいて、その含有量は普通の酢の5倍~10倍ともいわれ、鎖のように繋がったペプチドが無数にあるといわれています。ペプチドには血圧を正常にする作用があり、黒酢にもこのような効果が期待されています。

酢が体にいいのはわかっているけれど、あの酸っぱさが…という人には最近は、国産原料のにんにくと合わせた黒酢のサプリもあります。

たくさんの種類のアミノ酸と有機酸が含まれている黒酢には、さまざまな効用があります。有効成分のひとつであるクエン酸(有機酸)には疲労物質の乳酸を分解する作用があって、疲労回復に効果を発揮します。乳酸の分解は、血流を安定させたり動脈硬化も予防します。酢を飲むと体が柔らかくなるといいますが、これは、乳酸がたんぱく質と結合することで起こる筋肉の硬化を防ぐためであり、肩こりや腰痛の改善にもつながります。普段、あまり酸っぱいものが苦手な方でも疲労感が強いときには酸っぱいものを口にしたくなるのはこうした理由です。

なお、黒酢を含めた酢の作用の特徴には、ほかの食品の栄養成分が破壊されるのを防ぐ働きがあります。糖分と酢酸を同時に摂取することで、運動によって消耗したグリコーゲンが再補充されるのが促進されて疲労回復効果が早まるとされています。

血圧が高いのを改善したくて酢を飲もうとかんがえていらっしゃる方は「酢は天然の降圧剤」を読んでみてください。

飲み方

種類には、粒、カプセル、液状などのタイプがあります。液状の黒酢の場合は、水や果物ジュースなどで薄めて飲みます。濃い状態で飲むと胃の粘膜を傷つける可能性があります。また、空腹時に摂取するのは避けるのがおすすめです。

こんな人にオススメ!

  • 疲れやすい
  • 肩がこる
  • 高血圧
  • 体質改善
  • 生活習慣病の予防

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