天然プロゲステロン

5千万人ものベビーブーム世代が中年期を迎えた現在(半数以上が女性ですが)、薬局や自然食品店には閉経期の症状をやわらげる製品が溢れています。そのなかでももっとも多く見かける製品のひとつが、天然プロゲステロンクリームで、徐々にその価値が認められつつあります。

エストロゲンという別の女性ホルモンが話題になっていたため、プロゲステロンはこれまで取り上げられませんでしたが、月経周期を正常に保つ重要な役割をしています。中年期になると、プロゲステロンとエストロゲンの分泌量が急激に減り、やがて閉経期を迎えるようになります。

これまでは顔面紅潮や不眠症、うつ状態などの閉経期特有の症状をやわらげるのに、エストロゲンを補給する治療法が行われてきました。しかし、乳がんのリスクが高くなるという説があることからエストロゲンの使用をいやがる女性もいます。

彼女たちは、エストロゲンの代わりに天然プロゲステロンクリームに注目しています。このクリームにはエストロゲンとほぼ同じ効果があり、がんになる危険性はありません。

むしろ、天然プロゲステロンには子宮がんなど一部のがんを予防する働きがあるのです。プロゲステロンは天然の抗うつ剤でもあり、精神を高揚させる効果があります。

事実、プロゲステロンはリビドー(性的エネルギー)を高め、弱い鎮静効果もあることから、女性を「心地よくする」ホルモンと呼ばれています。

女性がエストロゲンを摂取する主な理由は、骨粗鬆症(骨密度が低くなり、骨がもろくなる)の予防のためです。閉経を迎えた女性は、約十年にわたって毎年2~4%ずつ骨の質量が低下します。その後低下量は減少しますが、その時点ですでに多くのダメージを受けているのです。

エストロゲンによって、骨のもろくなる危険性が半数以上も軽減されることがわかっており、このため多くの女性が仕方なくエストロゲンを摂取しているのです。
しかし、エストロゲンと同様、天然プロゲステロンが骨の損傷をくいとめることがわかっています。

ブリティッシュコロンビア大学のプライヤー博士が行った研究によると、天然プロゲステロンは、エストロゲンのように骨の損傷をくい止めるだけではなく、造骨細胞(新しい骨を生成する細胞)を刺激するという、エストロゲンにはない効果があるということです。

カリフォルニアのジョン・リー博士は、プロゲステロンがエストロゲンと同様に骨粗鬆症をくいとめると断言しています。天然プロゲステロンと黄体ホルモン(女性がホルモン治療で内服するホルモン)を混同しないでください。

黄体ホルモンは合成されたプロゲステロンですが、体内で生成されるプロゲステロンとは構造が異なり、浮腫やイライラ、感情の起伏など不快な副作用を伴うことがあります。天然プロゲステロンは体内で生成されるプロゲステロンと同一の構造をしています。

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