ニコチンアミドアデニンジヌクレオチド(NADH)

最近は、抗酸化剤が健康に与える影響についての関心が高まり、いままでなじみの薄かった抗酸化剤も注目されるようになってきました。リボ酸と、補酵素Q10として知られるNADHも、このように新しく発見された抗酸化剤です。

酵素は化学変化を引き起こすたんばく質で、NADHも補酵素と同様、文字どおり酵素を助けて体内の多くの生化学反応を起こします。ナイアシン誘導体のN ADH は全細胞中に存在し、エネルギー生成、とくに脳や神経システムで重要な役割をします。

NADH量が多ければ多いほど、細胞のエネルギー生成量は多くなりまとしす。歳をとるとほかの重要な抗酸化物質と同様、NADH畳も減少します。多くの研究者が、NADH が失われるとアルツハイマー病やパーキンソン氏病など、脳の老化に伴う病気を進行させると考えています。

また、NADH 量が少ないとうつ病や、慢性疲労症候群になりやすいといえます。近年、非常に興味深い研究が行われ、NADHは世界中の医療団体の注目を集めました。

ウィーンにある有名なバークマイヤーパーキンソン氏病治療研究所の研究では、885人のパーキンソン氏病患者にNA DHを内服薬、もしくは静脈注射の形で投与しました。身体障害を引き起こすパーキンソン氏病は、単収縮や筋委縮が起き、運動機能に障害をきたします。治療薬はなく、効果的な治療法もほとんどありませんが、NADHが希望を与えてくれています。

NADHを投与された患者の80%は症状が改善され、20%は非常によい反応が得られました。特異的に、NADH にはパーキンソン氏病に通常伴う、うつ状態をやわらげる働きがあるようです。また、N A D H は老人に多い脳の退化が原因で起こるアルツハイマー病の治療にも使われています。アルツハイマー病患者のNADH量は、同年齢の健康な人と比べて20%から50%も少ないのです。毎日100mgのNADHを投与されているアルツハイマー病患者は、認識機能と記憶が著しく改善しましたが、科学的には、NADHに本当に効果があるのかを調べるための大規模な二重盲検が必要です。

アルツハイマー病患者に関する大規模な研究が、首都ワシントンDC にあるジョージタウン大学メディカルセンターで現在行われており、ここでは慢性疲労症候群の患者を対象にしたNADHの研究も行われています。

慢性疲労症候群の原因は不明で、極度の疲労が持続しますが、休養しても回復せず、ほかの病気との関連性もありません。現在、アメリカ国民の6%が、慢性疲労症候群にかかっています。活力を与えるサプリメントがフィットネス愛好家に支持されはじめていますが、NADH もそのひとつです。また、運動選手がNADHを使用し、運動能力が増したという詰も耳にします。実際、ニューヨークにあるレノックスヒル病院ニコラススポーツ研究所では、NADH がもつ運動能力とスタミナを高める効果について研究が行われています。

NADHを日常的に摂取している人に感想をたずねると、身体の隅々まで機敏になり、活力があふれるような心地よさがあるといいます。精神、肉体ともにNADH を必要としていることがわかるでしょう。

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