ピペリン サプリの吸収をアップさせる

ピペリンは、その風味と薬効からたいそう重宝がられ、戦争まで巻き起こしたスパイス、黒コショウから抽出されます。ローマ史に残るところでは、フン族の王、アッテイラがローマ市民に要求された身代金には約千㌘叫の黒コショウが含まれていました。
事実、探険時代に新大陸が発見されたのも、コショウを探し求めた結果です。

コショウ独特の「辛み」は天然の化合物ピペリンによるもので、ピペリンのおかげで、刺激のない食べ物が素晴らしい味に変わるのです。ピペリンは単なる調味料ではなく、からだが代謝を行ううえで重要な役割をします。栄養素が十分に吸収されるかどうかは、からだがどれだけ効果的に食物やサプリメントを分解して使うかに左右されます。

とくに高齢になると、胃酸や消化酵素が減少するので、サプリメントや食物から栄養素を吸収するのが難しくなります。また、穀類に含まれる亜鉛やフィチン酸、コーヒーに含まれるカフェインなどの化合物は、ビタミンやミネラルの吸収を阻害します。

さらに問題を複雑にしているのは、低脂肪の食事を心がける風潮が強くなり、ビタミンA、E、Dといった脂溶性ビタミンが効率よく吸収されなくなっていることです。しかしピペリンは、栄養素の吸収をよくするので、組織に必要な栄養素が運ばれるようになります。

たとえばある研究で、毎日5 mgのピペリン製品(商標バイオペリン)をベータカロチンやセレン、ビタミンB6などのいくつかのサプリメントと一緒に被験者に与えました。2週間後、ベータカロチンだけを摂取していた人と比べると、血中のベータカロチンの値は60%も上昇しました。ピペリンを摂取して1時間以内に血中のセレンとビタミンB6量が増加したのです。血中の栄養素の畳も増加しましたが、正常な範囲内でした。また、副作用はまったく見られませんでした。