MSM(メチル・スルフォニル・メタン)

2千年前、現代医学の父として知られるヒポクラテスは、ニンニクに含まれるイオウ臭をがんなどのさまざまな病気の治療に用いました。

非金属性ミネラルのイオウはすべての体細胞に含まれており、ほとんどすべての休機能に不可欠です。イオウ、とくに吸収率が非常に高いMSM(メチル・スルフォニル・メタン)という有機イオウの効能は、ごく最近になって見直されはじめました(非金属性の有機イオウ「sulfur」とアレルギーを起こしやすい合成薬品の「sulfa」と混同しないように)。

MSMは植物や肉類、卵、乳製品などに含まれています。MSMは体内で酵素や抗体、グルタチオン(体内の主な抗酸化剤)、そのほか軟骨やコラーゲン、毛髪やツメ、皮膚をつくるのに必要な物質です。MSMはアミノ酸(たんばく質を構成する一要素)の生成に不可欠です。

MSMやほかのイオウ化合物がなければ、たんばく質は分子構造をもつことができません。それだけ重要な栄養素ですが、イオウは摂取する過程で破壊されやすいため、食物だけで十分な量を摂るのが難しいのです。とくに、直接的な原因かどうか定かではありませんが、軽度のイオウ欠乏症が多くの病気を引き起こしているのではないかと私は考えます。

いくつかの研究から、MSMがさまざまな病気の治療に有効であることがわかっています。ひどいアレルギー症状やぜんそくに効果があります。

事実、症状がひどい人にビタミンC やほかのバイオフラボノイドと一緒にMSMを摂取することをすすめており、望ましい結なみだめ果が出ています。花粉症のもっともひどい時期でさえ、2 週間から3週間で鼻水や涙目などの不快な症状がすっかり治ったのです。

また、軟骨(クッションの役割をする)の摩耗が原因となる関節炎にも効果があります。私は、最近「関節炎治療薬」として話題となったグルコサミン」とMSMの併用をすすめています。この2つのイオウ化合物は相乗効果があり、イオウとグルコサミンのサプリメントを摂取したら痛みやこわばり、痛覚がやわらいだという報告もあります。

皮膚の再生に必要なコラーゲンの生成を促すため、キズの回復にも重要です。MSMを摂っている人の話では、毛髪やツメが丈夫になり、とくに割れやすいツメや二枚ヅメに効果があるということです。経験からいうと、頭髪の量が少ない人や、髪の色が薄い人に効果があります。
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